story 85:種鶏・孵卵部

雛の探求は、終わりがない。

孵卵課で働いている私は、孵卵業務全般に渡って携わっています。
工場の処理計画に沿った生産計画を基にして、雛となる種卵の入卵計画の作成、成鶏農場から集卵した種卵の卵重選別・消毒作業と種卵個数の管理、種卵を孵化させるための機器(孵卵機、孵化機、舎内空調設備)の管理、種卵へのワクチン接種、孵化した雛を選別発送、孵化した雛の成績(受精率、発生率、商品化率)を記録し、そのデータを使って次回の種卵入卵計画作成へとフィードバックさせるといったものです。

私が心がけているのは、より良い雛を農場へと送るために、雛の状態を観察し、適正温度・適正湿度で孵化させるということです。基本的なことですが、時期、種卵の状態、温度等によって発生状況が変化することがあり、長年やっていても難しいと感じることが多々あります。

より良い雛の探求は終わりがないもので、常に上を目指して行くものだと思います。自分だけでできることではないので、他の生産部門(育成・成鶏・直営、一般農場)の方々にアドバイスやご協力をいただきながら目指していきたいです。

(種鶏・孵卵部 孵卵課 吉田 桂)